日々の診療で皆さんからよくお聞きする質問や症状などについて、ご紹介していきます。

雨が降る前の日は、関節が痛む気がします。なにかリウマチと関係があるんですか?
雨をもたらす低気圧が近づくと、関節は腫れたり痛くなりやすくなります。関節を温めること、また関節に違和感がでてきたら早めに痛み止めを使っても良いですね。
ワンポイント解説

    昔から「リウマチが痛くなると雨が降る」ことが言われていました。皆さんはご経験ありませんか?
    最近の研究で雨をもたらす低気圧が来ると、リウマチの関節が痛くなりやすい事が本当にあることが分かりました。
    原因はまだはっきりわかっていませんが、「低気圧がくると体の周りの気圧が下がる」⇒「すると人間は体の中の圧力が下がらないようにヒスタミンという物質をつくる」⇒「関節の中の圧力が上がって関節が腫れて痛くなる」という仕組みが考えられています。
    そんな低気圧が近づく雨の前日は、
    ①関節を冷やさない 
    ②痛みが出始めたら早めに痛み止め
    などの対策がおすすめです。

    痛み止めは痛みが強くなってから飲むと効き目が落ち量も増えてしまうので、違和感が出始めたときに1錠だけ早めに使うのがポイントですよ。
    またこの低気圧によるリウマチの痛みは、一時的なお天気痛の事が多く、リウマチの進行には影響しませんので安心してくださいね。