関節リウマチQ&Aなんでもお答えします
みなさんは関節リウマチと聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?
「痛くて関節が曲がってしまうのよね」
「寝たきりになってしまう難病でしょ?」などなど
これらのイメージは10年前のリウマチの状況で、現在は大きく変わりました。
検査・治療が非常に進歩し、リウマチを早期に診断し、一人一人に合ったお薬で痛みや変形の起きない治療を目指すことができるようになったのです!
「手首が痛くなくなったから、孫を初めて抱っこできたよ」
「リウマチで一度はあきらめていた赤ちゃんが無事生まれて、本当に嬉しいです」
「痛みが無くなって元の体に戻ったようです、仕事にも復帰できましたよ」
などの声をお聞きし、医師になって本当に良かったなと感じながら日々リウマチ診療をさせて頂いております。
- 関節リウマチって何なの?原因は?
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みなさんの体には、細菌・ウイルスを退治する免疫細胞があります。この免疫細胞が間違って自分の関節を攻撃してしまう病気が関節リウマチになります。痛い関節の中で、免疫細胞が暴走して悪さをしているイメージですね。
原因としてはお一人お一人が生まれ持った体質に、喫煙や歯周病、ケガなど外からの刺激が加わるとリウマチを起こしやすくなります。
- 手がこわばってリウマチが心配です・・・
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リウマチの症状は、関節の痛みと腫れ、こわばりになります。
ただ、みなさんも季節の変わり目などに関節が痛くなることはあると思います。その関節の痛みが2-3週間以上続く、2か所以上痛い、あまり手を使わないのに腱鞘炎が治らないなどの症状のある方は、リウマチの可能性があります。
朝の手のこわばりも1時間以上続くようでしたら、一度検査がおすすめですよ。
- リウマチの検査って大変なんですか?
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安心してください、当院では関節エコーという検査でその場でリウマチがわかります。
いつも診察室に置いてあるエコーを、関節にポンッとのせるだけで検査ができます。関節エコーでリウマチが見つかった方は、血液検査&レントゲンでさらに他の病気が隠れていないかを調べます。
- 「レントゲンも血液検査で分からないリウマチもあるんですか?
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昔からあるレントゲン、血液検査でリウマチの9割は見つかります。
しかし逆に言うと1割のリウマチはレントゲン・血液検査では分かりません。そんな診断の難しいリウマチを見つけてくれるのも、関節エコー検査になります。
- リウマチの治療が最近とても進歩したと聞きました
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そうなんです、リウマチの治療はここ10年で大きく進歩しました。痛み止めやステロイド剤しかなく、関節の変形が止められなかった時代とは違い、現在は生物学的製剤など良い薬がたくさん登場しております。
~当院でよく使うお薬~
生物学的製剤:リウマチの特効薬です! 1-4週間おきに皮下注射をします。
メトレート:飲み薬の代表 週1-2日だけ飲みます。飲み方に気を付けましょう。
タクロリムス:ご高齢の方にピッタリの安全性の高い薬です。
- リウマチの薬はずっと使わないとダメなのですか?
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残念ながら、風邪や胃腸炎と違い、高血圧や糖尿病と同じように体質の病気になるので薬をゼロにすることは難しいです。しかしリウマチを治療し良くなると薬を減らしていくことができます。
お薬が減ると嬉しいですよね、当院では薬を減らすことにも積極的に取り組んでおりますので遠慮なくご相談くださいね。
- 薬の説明書を読んだら副作用がいっぱい書いてあって心配です・・
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確かに薬の説明書には沢山の副作用が書いてあって心配になってしまいますよね。
しかし実際に副作用が起きる可能性は非常に低いんです。(見たことも聞いたことのもないような副作用もたくさん載っているのが現状です。)さらに当院では皆さんに定期的な血液検査を受けて頂き副作用の早期発見、感染症予防のバクタで、怖いカビの肺炎予防対策もバッチリですのでご安心くださいね。
- 将来的なお薬の値段が心配です
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リウマチは長年付き合っていく病気になりますので、将来的なお金の面での心配なお気持ちは良く分かります。当院では、最初からお薬を半分の量で使って頂いたり、リウマチが良くなったら薬をなるべく減らしたり、お安い薬と組み合わせて使ったりと、色々工夫させて頂いております。どうぞ遠慮なくご相談ください。
- 日常生活で気をつけることはありますか?
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あまり心配せず、いままでと同じ生活で大丈夫です。お仕事、趣味などもやめることなく、リウマチが良くなってきたらぜひ今まで通り続けてください。
ただ一つ、感染症対策だけみなさんにお願いしております。~当院4つの感染症対策~
① 帰宅時のうがい・手洗い
② 冬場のマスク
③ 毎日の歯磨き
④ 毎日のお風呂
(どれも特別なことではないですよね?これだけよろしくお願いいたします!)
- 風邪をひいたらどうしたらよいですか?
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風邪は皆さんどうしてもひかれてしまうかと思います。症状が軽ければ市販の風邪薬でも大丈夫ですし、当院にもいつでも受診ください。
ただ大変有難いことに遠方より通院していただいている方も当院にはたくさんいらっしゃいます。風邪で体調が悪いときに移動が大変でしたら、お近くの内科クリニックさんにご相談していただいても大丈夫です。風邪薬とリウマチ薬の飲み合わせは問題ありませんので、通常通りの風邪薬を処方していただいて大丈夫ですのでお伝えください。
- ~最後までお読みいただきありがとうございます~
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医師になり10年たちましたが、私が医師を目指したのは大好きな祖父のリウマチを良くしたいという思いからでした。医師になってからもリウマチを専門に日々勉強してきました。少しでもリウマチの皆さんのお力になれることが幸せです。
ぜひ一緒に治療をし、痛み・変形の不安のない笑顔の日々を目指しましょうね。